ちょんまげの中身

ちょんまげによる雑記ブログ

灰崎祥吾の魅力について(黒バス)

灰崎祥吾の魅力について

今日は昨日に引き続き黒バスについて語ろうと思います!

 

私は黒バスの中に推しキャラはいないです(一人になんて絞れない////)

ですが、灰崎が出てきたときはこれは良いキャラだなって思いました(みんないいキャラなのですが)。

 

灰崎はもともと黒子たちと同じ帝光中バスケ部にいたのですが、黄瀬と交代するようにバスケ部をやめ、バッシュも捨ててしまいます。

登場していきなり女の子のアレックスを殴るというとんでもない男です。先輩を敬おうとしない、プレイ中に黄瀬の限界寸前の足をわざと踏む。いわゆる嫌われキャラで、技も相手の技を盗み使えなくするという質の悪すぎるものなのですが、私はどうもこの人が憎めないのです。

 

この人はバスケを暇つぶしにやる、と言っていて、バスケに対する愛を感じられないのですが、ここが魅力というか。

本当はバスケが大好きで、本気でやってそして勝ちたいとこの人は本心から強く思っていると思います。でもプライドが高すぎて、おそらく、同時に本気でやることをかっこ悪いと思っています。さらに言えば、本気でバスケに取り組む人たちを嘲笑しながら、心の奥底ではうらやましいと思っているのではないでしょうか。

さらに、この人はちやほやされるのは面倒くさいと言いながらちやほやしてほしいタイプだと推測します。自己主張はせず、それでも周りから憧れられるのを内心望んでいたはずです。

灰崎がバスケ部をやめたのは、赤司に「黄瀬にじきに抜かれる」と聞いたからですが、そのことには内心うすうす気が付いていたと思います。まともに戦って負けてレギュラーを下ろされるのは屈辱以外の何物でもないですから、自分が一番傷つかない形でバスケから離れました。

しかし灰崎が抜けた後から"キセキの世代"が騒がれ始めます。どんどんかつてのチームメイトが有名になっていく中、当たり前ですがバスケをやめた自分には何の注目も集まりません。「もうすこしバスケを続けていれば」「逃げずに、ちゃんと練習して黄瀬に勝とうとしていれば」。そう思っても、この人にはバスケ部に戻る勇気も素直さもありません。フラストレーションがどんどんたまっていきます。

 

だから高校でバスケを再開し、キセキの世代に勝って注目を集めたいとひそかに考えるのです(この人は二年のブランクにも関わらず海常を圧倒していたので、そうとう陰で努力したと思います)。"黄瀬がいなければ自分がキセキの世代と呼ばれるはずだった"という思いもありますし、黄瀬がモデルで常に注目を集めており、それにも関わらずしれっとしているので、灰崎黄瀬に対する羨望、嫉妬(でもこの人は羨望や嫉妬をうまく表現できないので憎悪になってしまいます)はすさまじいものだと思います。

 

でも結局黄瀬に負けてしまいます。本気でぶつかって負かされてしまいます。

しかも、敗因は灰崎の精神的な弱さによる内部崩壊です。

このときの灰崎の思いを想像するととても苦しいです。

黄瀬の圧倒的な技を前にして心の弱さから混乱し、自滅してしまうという一番無様な姿で負けたのですから。

 

ただ、私はこれは灰崎にとても大きな成長をもたらしたと考えています。

 

いままで負けることを恐れて本気で取り組むことにおびえていましたが、これからは本気でバスケに取り組むことができると思います。常々思いますし黒バス視聴中も思っていましたが、勝利よりも敗北のほうが人を人間的に成長させてくれます。

その経験ができたことがこの人のバスケや人生において貴重なものであったことは間違いがないです。

その証拠に、このときはバッシュを捨てませんでした。

 

 

灰崎と対比されるキャラは、私は氷室だと思います。氷室火神にじわじわ迫られ抜かれるという経験をし、自分にはキセキの世代のような才能はないと自覚しています。それでも、努力でそれに迫ろうとする。うまく転ぶと氷室のように(だから私は氷室が憧れです。素晴らしい人物だと思います)。

 

氷室は素晴らしいですが、このようになれる人は多くないと思います。しかも高校一年生で。

だから灰崎のキャラはリアリティーがあって人間臭い。

 

それが魅力だと思います。

 

ちょんまげ。